🪙 1. はじまり──国がお金を作る魔法
むかしから、国には「お金を作る魔法」がありました。
その魔法を使えば、人々に仕事を作ったり、道路や学校を建てたりできるのです。
けれど、その魔法には名前がありました。
それが――
MMT(現代貨幣理論)。
この理論の魔法使いたちは言いました。
「国はお金を作れる。だから、もっと国民のために使うべきだ!」
💫 2. MMTの呪文
MMT(Modern Monetary Theory)は、こういう考え方です👇
1️⃣ 自分の通貨を作れる国は、お金が足りなくなっても「通貨発行」で補える。
2️⃣ 国が“借金”しても、自分でお金を作るなら破産しない。
3️⃣ だから、お金を出して貧困や失業をなくすほうが大事。
4️⃣ ただし、お金を出しすぎると「インフレ魔王」が目を覚ます。
💀 3. インフレ魔王の正体
魔王の名前は「インフレ」。
このボスは、お金の価値を少しずつ食べてしまう。
1本100円のパンが、いつのまにか200円、300円になる……。
人々は気づく。
「お金はあるのに、前より買えなくなってる!」
インフレ魔王が暴れ出すと、生活が苦しくなるんです。
🧩 4. なぜMMTは危険だと言われるの?
MMTの考え方は一見正しい。
「困っている人を助けるためにお金を使う」――それ自体は正義です。
でも問題は、政治が“使いすぎ”を止められなくなること。
お金を出しすぎると、魔王インフレが暴走して国全体が苦しむ。
かつてローマ帝国やドイツも、同じ呪文を使いすぎて滅びた。
⚖️ 5. どうすればうまく使える?
MMTの魔法は、「バランス」がすべて。
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景気が悪いとき → 少しお金を増やして人々を助ける
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景気が良すぎるとき → お金を引きしめて物価をおさえる
つまり、
お金の量を“人の暮らし”に合わせて調整することが大切なんです。
💡 6. まとめ:信頼こそ最強の盾
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| MMTとは? | 「国は自分の通貨を作れる」理論 |
| メリット | 景気回復・失業対策がしやすい |
| デメリット | 出しすぎるとインフレ魔王が暴走 |
| 教訓 | 通貨の信頼がすべての基盤になる |
🧙♀️ 勇者のひとこと
「お金は国の魔法。
でも、魔法は使いすぎると呪いに変わる。」